80年代後半、ブラック・ミュージック界に、新たな音楽が誕生した。
ヒップホップは細分化され、オールド・スクールやニュー・スクール、ミドル・スクール、ギャングスタ・ラップなど色々とあるが、以外にnew jack swing(ニュー・ジャックス・ウィング)は知られていないような気がする。
1980年代後半に、全世界でダンスブームが到来したのはご存知だろうか。MCハマーのような、髪型はカクカクのヘアースタイルで、素肌にスーツを着ているような時代だ。
New Jack Swingは、音楽で言えば、ヒップホップ + R&B ÷ 2 と言えるだろう。創立者はテディー・ライリーという青年。なんと当時はまだ20歳にもなっていない少年だ。
彼は幼いころから音楽に興味を持ち、あらゆる楽器の演奏をこなした。5歳で既にゴスペル・ピアノが弾けるようになり、その後はドラムやトランペットなども操れるようになっていた。
テディー・ライリーは、ゴスペルをベースとした力強いヴォーカルに、シンセサイザーのファンキーなグルーブとヒップホップを融合させた。
彼が作り出す音楽はNew Jack Swingとよばれ、87年~89年にかけて爆発した人気を得る。
クール・モー・ディーをプロデュース。そしてへヴィーD・&The Boysへと・・・。
ニュー・ジャック・スィングの名前の由来
1980年代後半になると、若者のファッションは、MC・ハマーのようなカクカクのヘアー・スタイルに、首には太いゴールド・チェーンをぶら下げ、ズボンはサムエル・パンツと言った、日本で言う「ボンタン」みたいな服を着用した。
そんな彼らは、「ニュー・ジャック」と呼ばれるようになる。
ニュー・ジャックとは、アフリカン・アメリカンのスラングで、「青二才」、または、「新参者」という意味をもつらしい。
そして、テディー・ライリーが音楽を作る際に使っていた、リン社製のドラムマシーンのある操作ボタンを「スウィング」と呼び、彼の作る音楽は、ニュー・ジャック・スウィング(NJY)と命名された。
1980年代後半は、このニュー・ジャック・スウィングが世界でブレイクし、テディー・ライリーがプロデュースするニュージャック・アーティストが、数多く出現する。
代表は、ボビー・ブラウン、キース、へビィーD&The Boysなどなど、数え切れないくらいだ!
ニュー・ジャックを知るにはこの映画
- New Jack City
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ストーリーは、麻薬で一攫千金を成し遂げた男を、母親が麻薬中毒者に殺された警察が取り締まるという内容。
この映画は、なんと公開後に暴動が起きたという有名な作品。
映画館が座席数を上回るチケットを前売りしてしまった為、館内に入れない少年達が怒り、映画館周辺の店の窓を割っては商品を盗んだという。
また、上映中に少年が興奮のあまりに銃を乱射し、死亡者がでた事件もあったらしい。 なんてことだ・・・。
一般人が視ればどうだか知らないが、ヒップホップのファンが視れば目からうろこがでる内容だ。
まずは、クラブでパブリック・エネミーのフレバー・フレブがMCをやっているし、GUYも出演している。それよりなにより、ICE-Tが主役級を演じているので目が離せない。私は映画に釘付けになった。
- DANGEROUS / マイケル・ジャクソン
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テディー・ライリーは、なんと世界のマイケル・ジャクソンにもプロデュースを依頼され、アルバム “デンジャラス”を完成させた。
又、トランペットの大御所、ジョニー・ケンプの大ヒットシングル “ジャスト・ガット・ペイド “のプロデュースと作曲をも手がける。
このバブル時代はほとんどがテディー・ライリーのプロデュースだ。
テディー・ライリーが自らのグループを結成
プロデューサーとして活躍していたテディー・ライリーが、ついに、自らのグループ”GUY”を結成する。
元ゴスペル・シンガーのアーロン・ホールと、ティミー・ガトリックでスタートをきる。
元々は、ティミー・ガトリックの案で結成したグループだが、テディー・ライリーが中心になって音作りをしたことが気に食わず、彼は、ファーストアルバムが完成する前に脱退した。
そして、アーロン・ホールの弟、ダミオン・ホールを加えて再スタートをきった。
- GUY / GUY
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左の写真で見ると、右からガトリック、アーローンホール、テディー・ライリーだ。ガトリックはアルバムのリリース前に脱退したのだが、写真が残ったままだ。リリースまでに写真の変更が間に合わなかったらしい。
お勧め曲は、2曲目の「Teddys Jam」と
、4曲目の「You Can Call Me Crazy」。トラックがかっこいい。
彼らのアルバムでは、2枚目のアルバムが最高の仕上だと思う。2枚目のアルバムは、なんと、ポップチャート16位までにのぼりつめた。
- The Future
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NWE JACK SWING最高の創作ではなかろうか。入門するにはまずここからでしょう。
彼らの最高のアルバムだから、お勧めなんてありやしない。全部いい。ダンス・グルーブは体が踊りだす。
■お勧め曲
4.You Can Call Me Crazy
トラックがかっこいい。
ここで悲しいことに、テディー・ライリーとアーロン・ホールとが衝突してしまう。
そして、惜しくもGUYは解散となった。
その後、テディー・ライリーは、男性ボーカル・グループの「ブラック・ストリート」を結成。
アーロン・ホールと、弟のダミオン・ホールは、それぞれソロ活動を始める。
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GUY 12インチ・シングル・レコードの紹介
私のGUYとの出会いは、よく通っていたクラブでビンゴ・ゲームがあり、なんと私が1番はやく上がった。その賞品として頂いたCDが、GUYの2枚目のアルバムだった・・・
「GUY 12インチ・シングル・レコードの紹介」の続きを読む
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Heavy D & The Boyz ~ニュー・ジャック・スィングのラッパー~
1980年代後半、テディー・ライリーが生み出したニュー・ジャック・スウィングの代表アーティストは、数多く存在した。
GUYやボビー・ブラウン、キース・スウェット、アルB・シュア!、ジョニー・ギルなどなど、R&B系が多かったが・・・